加速するASEAN経済


                                     2019-05-21

東南アジアを牽引するタイ・バンコクで、T-PLAS 2019開催

● 特別ゾーン  医療用プラスチック、原材料
● 併催イベント 医療用プラスチック技術シンポジウム
         特殊プラスチック&原材料会議
 

将来を見据えた革新的な着想や解決策を示す、業界の専門家はもとより、200を超える出展参加が見込まれるT-PLAS 2019 – タイ国際プラスチック・ゴム産業展は、日本、タイ、マレーシア、フィリピンの、さまざまな主要業界団体に支持されている。4日間の会期にわたり、機械設備、原材料、ソリューション、サービスが、幅広く提案される。
 

本年9月に、経済成長の最前線・バンコクへ、国際プラスチック・ゴム産業展が帰ってくる。東南アジアは、堅調な国内個人消費とOECD開発センターによるインフラ計画の実施に後押しされ、2018年から2022年まで年間平均5.2%と予測される経済成長の勢いを維持している。地域間貿易も、ほとんどの物品の関税をゼロにしたASEAN経済共同体の支援の下、拡大を始めている。そしてASEANは、域内の貿易の将来性をさらに強める自由貿易協定を、とりわけ日本、インド、中国、韓国などと締結している。
 

T-PLASの開催国であるタイの中期成長率は、2011年から2015年の平均成長率2.9%から改善し、3.6%に上昇すると見込まれている。輸出がGDPの3/4以上を占めるなど、貿易活動が好転してるタイ経済は、好調に推移している。投資と貿易摩擦を緩和する最近の法令、ラヨーン、チョンブリー、チャチューンサオの各地域を網羅する東部経済回廊プロジェクトの投資は、さらなる弾みを与えると期待されている。東部経済回廊の設立は、輸出、特に『タイランド4.0』に属する製造業にとって、大きな意味がある。
 

インダストリー4.0とASEAN
インダストリー4.0は、東南アジアに、その生産能力を劇的に拡大する潜在機会を提示しているが、なかでもタイは、『デジタル・タイランド』、そして『タイランド4.0』計画を通じ、主導権を握っている。この国家プロジェクトは、自動車産業、航空、観光、医療、食品加工、および技術に基づいた数々の産業の発展を支援すること、を目的としている。これらの産業の多くは、製品において、プラスチックとゴムに大きな信頼を寄せている。『デジタル・タイランド』計画は、同国の20年戦略に沿って、長期的な発展と持続可能性を目指している。
 

タイ、そしてその他ASEAN諸国の究極の目標は、プラスチック・ゴム加工を含む、製造業の付加価値を高めることである。2017年、タイのプラスチック製品製造業は、労働者1人当たり13,000米ドルの価値を高めた。これは、インドネシア(16,000米ドル)、およびマレーシア(15,000米ドル)と、同水準である。シンガポールのプラスチック加工会社が、労働者1人当たりの価値を57,000米ドルも高めたことは、タイや他の東南アジア諸国における潜在的成長の指標となっている。
 

医療用プラスチックゾーン、原材料ゾーン
プラスチックは、医療産業に大変革をもたらす上で重要な役割を果たしてきた。また、同産業の動的性質に適応できる、多目的材料のひとつであり続けている。そして、業界の需要を満たす革新的な部品、加工機械、製品、機器が集結する専用エリア『医療用プラスチックゾーン』が、T-PLAS 2019でデビューを飾る。
 

このほか、T-PLAS 2019には、原材料産業を対象とした、革新的部品、加工機械、製品、機器展示専用エリア『原材料ゾーン』も出現する。予測不可能な原材料価格、プラスチック投棄に関する環境不安の高まり、そして持続可能性といったそれぞれの側面は、業界を牽引する企業にバイオ由来の代替品の開発をさせる、大きな刺激となってきた。その結果、プラスチック原材料の使用量を増加させている。
 

医療用プラスチック技術シンポジウム
第2回星独医療用プラスチック技術シンポジウムは、T-PLAS 2019の会期2日目にあたる9月19日に行われる。ミュンヘン工科大学(TUM)とメッセ・デュッセルドルフ・アジアが共同で開催する1日限りの会議では、産業界および学界から国際的な専門家が集結し、研究開発プロジェクトや医療用プラスチックのイノベーションに関する発見、成果、そして最新情報を共有する。取り上げられるテーマには、抗菌プラスチック、医療機器用プラスチック、プラスチック積層造形技術、そしてリサイクルなどがある。
 

特殊プラスチック&原材料会議
9月20日に開催される本会議では、農業、自動車、電気・電子応用において話題となっている事象と、バイオプラスチック、グリーン構想、そして特殊プラスチック産業向けスマート製造の傾向などが取り上げられる。特殊プラスチック関連企業にとっては、これまで培ってきた専門性と、業界のトレンドや発展についての洞察を専門家にぶつけ、意見交換できる機会となる。
 

T-PLAS 2019の併催プログラムとして、教育ワークショップ、技術プレゼンテーション、新製品および改良製品の実演、さらには、タイ・ASEAN地域のプラスチック・ゴム産業が抱える今日の課題や、それを解決する将来を考えた加工に対するソリューションについて示し、話し合う、団体主導のセミナーなどが、多数予定されている。
 

T-PLASは、メッセ・デュッセルドルフが世界の主要・注目市場で手がけるプラスチック・ゴム産業展、『Global Gate』を構成する1プロジェクトだ。全10イベントは、業界を世界的にリードする、デュッセルドルフ開催Kの主催、そして各地域を代表するメッセを発展させてきた能力と経験を、活用している。各メッセは、中・東欧、中東、北アフリカ、中国、インド、東南アジアなどの、有望な成長市場への案内役そして入り口としての役割を果たす、専門性の高いビジネスの場である。
 

メッセ・デュッセルドルフ・アジアが隔年で主催し、非常に期待されている本展は、国境を越えたビジネス拡大への着想を得、企業の存在感を確立、あるいは、タイへ進出するビジネス展望を見出し、ローカル企業にとっては世界的な舞台へ足を踏み入れることを目的に、成功事例を共有し協力関係を構築する、出展・来場の双方にとって有益な場を提供する。T-PLAS 2019で、出展・来場者ともに、成長著しいASEANプラスチック・ゴム市場を、体感できる。
 

T-PLASとPACK PRINT INTERNATIONALは、今回も同時開催される。これにより、独立した両展の内容を明確にし、関連性を高めることができる。そして事実、単一市場と製造拠点の下での地域経済統合を実現した2015年のAEC(ASEAN経済共同体)を背景に、この同時開催は大きな反響を集めてきた。本年の両展にも、プラスチック・ゴム、包装、印刷の各製造分野の優良企業が一堂に会する。
 


T-PLAS 2019に関する情報・お問い合わせは、株式会社メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン、あるいは関連ウェブページをご覧下さい。

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